金属加工の見積りの3つの要素と早く安くしてもらう3つのポイント

  • 投稿日:2024年1月17日(水曜日)
金属加工の見積りの3つの要素と早く安くしてもらう3つのポイント

金属加工の見積りは、加工業者に依頼する際、品質や納期、費用といった点から、重要です。
しかし、ただ金属加工の見積り依頼をするだけでは満足できない結果となることもあります。
そこでこの記事では、そんな金属加工の見積りがどのような構成になっているのか、そして早く安くしてもらうためにはどうすればよいのかを解説します。

なお結論から言うと、最も重要となるのは相見積りのうえで加工業者を選定するという基本的なことになります。
しかし、これは非常に手間です。
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金属加工の見積りを依頼する前に確認しておくこと

金属加工の見積りを依頼する際には、以下の4つのポイントを事前に確認しておくことが重要です。
 

  • 図面の用意
  • 材質の選定
  • 数量の決定
  • 納期の決定

これらのポイントを明確にすることで、見積りの精度やスムーズさが向上し、加工業者とのコミュニケーションも円滑になります。

図面の用意

金属加工の見積りを依頼するには、根本的な話になりますが、基本的には図面が必要です。
図面は、製品や部品の形状や寸法などの仕様を示すもので、加工業者が見積りを作成するために必要となります。
通常、PDFやDXFなどの形式でやり取りすることが一般的です。
図面がない場合や不十分な場合は、見積りができなかったり、追加で費用が発生したりする場合もあります。

材質の選定

金属加工において、材質は見積りに大きく影響します。
材質によって、製品や部品の強度や耐久性、そして費用などが変わってきます。
また、金属加工の方法や使用する工具も異なります。
これによっても費用が大きく変わってくることがあります。
また、加工業者によっては、特定の材質に対応できない場合もあります。
そのため、製品や部品の用途や性能に合った材質を選定しておくことが重要です。

数量の決定

数量に関しても、見積りに大きく影響します。
これにより、単価や納期が変わってきます。
一般的には、数量が多いほど単価は安くなりますが、納期は長くなります。
逆に、数量が少ないほど単価は高くなりますが、納期は短くなります。
また、数量によって金属加工の方法や使用する設備も変わってきます。
例えば、少量生産では手作業や小型加工機で対応できますが、大量生産では自動化や大型加工機が必要になります。

納期の決定

金属加工の見積りは、納期も大きく影響します。
短納期で対応してくれる加工業者を探すとなれば、加工業者も費用を高く見積りし、プライオリティを上げることになります。
しかし、加工機に空きがなく、そもそも対応してもらえない場合もあります。
そのため、ある程度余裕を持たせたうえで見積り依頼をすることが望ましいと言えます。

金属加工の見積りを構成する3つの要素

金属加工の見積りは、以下の3つの要素によって構成されます。
 

  • 材料費
  • 加工費
  • その他運搬費など

これらの内訳は、実際には記載されていないことも多いですが、多くの場合で同じルールです。

材料費

材料費は、加工する金属、原材料の費用です。
なお、これは鉄鋼やアルミニウム、ステンレスなどの種類、品質や数量、市場の需給などによって変動します。
なお、円安の際に高騰するのが一般的です。
しかし、基本的には企業ごとに材料費に大きな差が出ることはありません。

加工費

加工費とは、金属加工に必要な設備費や人件費などです。
加工費は加工チャージと加工工数から計算されます。

計算式は以下のようになります。

  • 加工費=加工チャージ×加工工数

なお、加工チャージと加工工数は、それぞれ以下のような意味となります。

加工チャージ
設備費や人件費のことです。
また、使用する加工機や、消耗品なども含まれます。
加工工数
加工にかかる工数のことです。
加工方法や精度などが含まれます。

その他

金属加工を行った後は、当然納品をすることになりますが、その際は運搬費も必要となります。
また、機械加工だけでなく、メッキなどの表面処理や塗装、熱処理といった特殊加工が
必要な場合は、追加費用が発生します。

金属加工の見積りを早く安くしてもらう3つのポイント

金属加工の見積りを早く安くしてもらうためには、いくつかのポイントがあります。
それが、以下の3つのポイントです。
 

  • 3Dデータを用意する
  • 図面作成や材料を自社で用意する
  • 加工業者を知る
  • 相見積りを取る

3Dデータを用意する

金属加工の見積りでは、3Dデータがあると、加工業者がより正確に見積もりを出すことができます。
3Dデータがない場合、2D図面から3Dデータを作成する必要がありますが、これには時間とコストがかかります。
また、3Dデータがあると、加工方法や工具の選定などもスムーズに進めることができます。
したがって、3Dデータを用意することは、見積りを早く安くするための重要なポイントです。

図面作成や材料を自社で用意する

早く、そして安く見積りをしてもらううえでは、図面作成や材料の手配についても影響します。
図面作成は加工業者に依頼すると高額になる場合がありますし、材料についても加工業者が仕入れる場合と自社で用意する場合では費用や納期に差が出る場合があります。
したがって、図面作成や材料の手配は、自社で行うことで見積りを安くすることができます。

加工業者を知る

金属加工の見積り依頼においては、加工業者の特徴や実績を知ることも大切です。
加工業者によっては、得意な加工方法や対応できる材質や形状などが異なります。
また、納期や品質、サービスなども加工業者によって変わります。
そのため、自社のニーズに合った加工業者を選ぶことで、見積りを早く安くすることができます。

相見積りを取る

根本的なことになりますが、金属加工の見積り依頼をする際には、複数の加工業者から見積りを取ることが非常に重要です。
相見積りを取ることで、費用や納期、品質などを比較することができます。
また、相見積りを取ることで、加工業者同士の競争意識も高まります。
したがって、相見積りを取ることは、見積りを安くするための有力な手段です。

しかし、相見積りを取ること自体大変です。
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